「ひとまきくん」に使用されているリニア型、シグモイド型の被覆肥料とはどんな肥料ですか?
リニア型の被覆肥料とは、施肥直後から効果が現れ、一定期間効果が持続する肥料です。また、シグモイド型の被覆肥料は施肥後すぐには効果が現れず、ちょうど穂肥の時期に効果が現れる肥料です。「ひとまきくん」に使われている2種類の被覆肥料は、厳選し均一化した尿素一粒一粒を樹脂でコーティングし、肥料の溶出をコントロールしたものとなります。
「ひとまきくん」に使用している被覆肥料の略称
略 称 | 正式名称 | 型 |
---|---|---|
LP | Long Player (ロングプレイヤー) | リニア |
LPS | Long Player Sigmoid (ロングプレイヤーシグモイド) | シグモイド |
LPSS | Long Player Super Sigmoid (ロングプレイヤースーパーシグモイド) | シグモイド |
エムコート(L) | エムコート Linear(リニア) | リニア |
エムコート(S) | エムコート Sigmoid(シグモイド) | シグモイド |
被覆肥料(100日タイプ)の溶出曲線(25℃水田条件)
被覆肥料からの溶出機構
- (1)吸水:水蒸気の形で水が被膜の溶出調節剤を通して浸入する
- (2)溶解:浸入した水が肥料を溶かして被膜内部の圧力が高まる
- (3)溶出:溶出調節剤を通して肥料成分の溶けた液が押し出される
※溶出調節剤:親水性の物質で、吸水や 溶出はここを通して起こる。被覆肥料のタイプを決める溶出のコントロールは、この量を変えることによって作り分けられている