特集

斑点米カメムシ類防除対策

斑点米カメムシ類一斉防除のすすめ

斑点米カメムシ類防除のポイント
(1)発生調査
発生時期・発生量を把握する
(2)水田周辺の雑草管理
斑点米カメムシ類の「棲み家」を取り除く
(3)薬剤防除
一斉防除で一網打尽
斑点米カメムシ類調査
《 調査方法1 》

フェロモントラップでの調査

フェロモントラップでの調査

写真:2010年 豊田市

《 調査方法2 》

すくい取りでの調査

すくい取りでの調査

写真:2010年7月 西尾市

調査方法

10往復(20回振り)

すくいとりの向き

愛知県でよく確認される主な斑点米カメムシ

アカヒゲホソミドリカスミカメ

アカヒゲホソミドリカスミカメ

クモヘリカメムシ

クモヘリカメムシ

アカスジカスミカメ

アカスジ
カスミカメ

ホソハリカメムシ

ホソハリカメムシ

ミナミアオカメムシ

ミナミアオ
カメムシ

イネカメムシ

イネカメムシ

シラホシカメムシ

シラホシカメムシ

トゲシラホシカメムシ

トゲシラホシ
カメムシ

対策スケジュール
6月  : 畦畔雑草対策啓蒙活動開始(草刈りorバスタ散布)
6〜?8月  : 調査開始
8〜10月  : 斑点米率調査

業務車にステッカーを添付した啓蒙活動

業務車にステッカーを添付した啓蒙活動

全国の斑点米カメムシ類要防除水準
県名 カメムシ類種類 防除水準 調査時期 すくい取り
回数
広島県 カスミカメムシ類 4頭 乳熟期 20
ホソハリカメムシ類 2頭 乳熟期
福島県 カメムシ類 2〜4頭 出穂期〜乳熟期
鳥取県 斑点米カメムシ類 4頭 出穂期 50
アカスジカスミカメ 6頭 穂ばらみ期〜出穂1週間後
栃木県 クモヘリカメムシ 幼虫2頭 出穂15日後 20
岐阜県 アカヒメヘリカメムシ 2.9頭 穂揃期
クモヘリカメムシ 10〜21頭 穂揃期
兵庫県 斑点米カメムシ類 3頭 乳熟期 40
千葉県 クモヘリカメムシ 18頭 出穂15日後(早生) 20
クモヘリカメムシ 6頭 出穂15日後(晩生)
ホソハリカメムシ 14頭 出穂15日後(早生)
クモヘリカメムシ 7頭 穂揃期(早生)
クモヘリカメムシ 2頭 穂揃期(晩生)
ホソハリカメムシ 11頭 穂揃期(早生)
佐賀県 カメムシ類 5頭 穂揃期〜乳熟期
宮崎県 斑点米カメムシ類 1頭 乳熟期
愛媛県 斑点米カメムシ類(大型) 1頭 穂揃期〜乳熟期
斑点米カメムシ類(小型) 3頭 穂揃期〜乳熟期
カメムシの斑点米発生能力差
カメムシの種類 1頭1日当たりの 斑点米発生量(粒)
アカヒゲホソミドリカスミカメ 0.11 〜 0.50
クモヘリカメムシ 0.11 〜 0.50
アカスジカスミカメ 0.01 〜 0.05
イネカメムシ 0.51 〜 1.00
ホソハリカメムシ 0.06 〜 0.10
ミナミアオカメムシ 0.51 〜 1.00
シラホシカメムシ 0.11 〜 0.50
トゲシラホシカメムシ 0.06 〜 0.10

(川澤ら,1975)

圃場周辺の雑草管理を行いましょう

雑草はカメムシの「棲み家」です

出穂2週間前までに草刈りや除草剤でカメムシの棲み家をなくしましょう

圃場周辺の雑草管理を行いましょう

カメムシ

畦畔管理のおすすめ除草剤

草枯らしMIC - 低コストで根まで枯らす

バスタ液 - 効き目が早く畦を崩さない

最後の切り札は薬剤防除

最後の切り札は薬剤防除

新しい散布技術(豆つぶ剤)の紹介

「スタークル豆つぶ」で斑点米カメムシ類をしっかり防除!

主な斑点米カメムシ対策剤

令和5年6月6日現在

商品名 散布方法 使用量または 使用時期 本剤の
使用回数
有効成分の
総使用回数
希釈倍数
キラップ
フロアブル
散布 1000〜2000倍
(60〜200L/10a)
収穫
14日前まで
2回以内 エチプロール:
2回以内
(は種時(直播)又は移植時
までの処理は1回以内)
散布(少量) 500倍
(25L/10a)
無人
ヘリコプター
8〜16倍
(0.8L/10a)
空中散布 8〜16倍
(0.8L/10a)
キラップ粒剤 湛水散布 3kg/10a 収穫
14日前まで
2回以内
スタークル
液剤10
散布 1000倍
(60〜150L/10a)
収穫
7日前まで
3回以内 ジノテフラン:
4回以内
(育苗箱への処理及び側条施用は合計1回以内、本田での散布、空中散布、無人航空機散布は合計3回以内)
散布(少量) 300倍
(25L/10a)
無人航空機による散布 8倍
(0.8L/10a)
空中散布 8倍
(0.8L/10a)
スタークル
顆粒水溶剤
散布 2000倍
(60〜150L/10a)
収穫
7日前まで
3回以内
スタークル
豆つぶ
散布 250g/10a 収穫
7日前まで
3回以内 ジノテフラン:
4回以内
(育苗箱への処理及び側条施用は合計1回以内、本田での散布、空中散布、無人ヘリ散布は合計3回以内)
スタークル
粒剤
散布 3kg/10a 収穫
14日前まで
3回以内
エクシード
フロアブル
散布 2000倍
(60〜150L/10a)
収穫
7日前まで
3回以内 スルホキサフロル:
3回以内
散布(少量) 500倍
(25L/10a)
無人航空機による散布 16倍
(0.8L/10a)
エミリア
フロアブル
散布 1000倍
(60〜150L/10a)
収穫
7日前まで
2回以内 フルピミリン:
3回以内
(直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内)
散布(少量) 250倍
(25L/10a)
無人航空機による散布 8倍
(0.8L/10a)
トレボン乳剤 散布 2000倍
(60〜150L/10a)
収穫
14日前まで
3回以内 エトフェンプロックス:
3回以内
散布(少量) 600倍
(25L/10a)

※農薬を使用するにあたってはラベルの表示事項を確認してからご使用ください。

※農薬の散布に当たっては、他の作物や周辺環境への飛散防止に努めてください。