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特集

施肥コストの抑制対策

施肥コスト抑制運動に参加しましょう!

こんなチラシ見たことありますか?

あなたの田畑、メタボってませんか?

下のグラフを見てください。

土壌中のリン酸・加里成分適否別構成

畑はリン酸・カリがあふれて肥満状態です。

あなたの畑は大丈夫ですか?土壌診断を受けたことがありますか?お近くのJAに相談しましょう!

施肥コスト抑制(低減)の事例の紹介
畑の資源は使わなきゃ損

身近な資源を使えば、肥料を節約(施肥コスト抑制)できます。ここでは、堆肥や土壌に含まれるリン酸やカリ成分を有効に利用する方法について紹介します。

1.土壌に含まれる肥料成分を利用した減肥目安(愛知県施肥基準より)

(1)土壌中の可給態リン酸数値からみたリン酸施肥量の削減の目安

有効態リン酸量が、
土壌100gあたり 50〜100mg未満 の場合 ⇒ 通常施肥量
土壌100gあたり 100〜200mg未満 の場合 ⇒ 通常施肥量の2分の1
土壌100gあたり 200〜300mg未満 の場合 ⇒ 通常施肥量の3分の1
土壌100gあたり 300mg以上 の場合 ⇒ 無施肥

(2)土壌中のカリ飽和度から見たカリ施肥量の削減の目安

「土壌診断の交換性カリ飽和度の分析値」が、
          「交換性カリ飽和度の適正上限値」を超えた量が減肥可能量
例えば、作物:ナス
           交換性カリ飽和度の目標上限値:49mg
           土壌診断のカリ分析値:85mg   の場合は、
カリ成分減肥可能量
     = 土壌診断分析値(85) − 交換性カリ飽和度目標上限値(49
     = 36mg

2.堆肥に含まれる肥料成分の利用

堆肥は有機物補給が目的で施用されていますが、それ以外にも多くの肥料成分が含まれています。堆肥に含まれる肥料成分の一部は施肥した肥料と同様に活用できるため、 堆肥を施用するときは堆肥から供給される成分量を施肥量から減らすことが可能になります。従って堆肥の有効成分を活用し、施肥量を見直すことで施肥コストの低減が図れます。

表1.堆肥1トン(現物)に含まれる利用可能な肥料成分量(愛知県施肥基準より)

名称 窒素 リン酸 カリ 石灰 苦土
牛ふん堆肥 0 7 16 11 6
豚ふん堆肥 2 23 16 32 11
鶏ふん堆肥 6 35 31 140 14
単位 : kg

3.L型(成分)肥料を用いた施肥コスト低減事例

L型肥料一般に堆肥や土壌中に含まれる肥料成分はリン酸、カリが多いため、リン酸、カリ成分を抑えたL型肥料を用いることで施肥コストの低減が可能です。以下に、L字型成分肥料を用いた施肥事例を紹介します。L型肥料は露地野菜、施設野菜では数銘柄が発売されていますが、現在開発中の肥料もあり、現地試験を実施しています。

表.土壌中の過剰成分を利用したナス(促成長期)の例 (CEC:12のほ場)

施肥体系 肥料成分量
(%)
慣行施肥 施肥コスト抑制案
施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg) 施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg)
N P K N P K N P K
土壌診断分析値       195mg 85mg     195mg 85mg
腐植りん - 15 - 40 - 6.0 - 20 - 3.0 -
かさいLP有機 10 8 10 440 44.0 35.2 44.0    
施設なす
ワンタッチ肥料
(L型肥料)
20 3 7     220 44.0 6.6 15.4
トミー液肥ブラック 10 4 6 140 14.0 5.6 8.4 140 14.0 5.6 8.4
合計     58.0 46.8 52.4   58.0 15.2 23.8
基準施肥量     58.0 26.0 54.0   58.0 26.0 54.0
削減可能量   -13.0 -36.0   -13.0 -36.0
過剰成分 0 33.8 34.4 0 2.2 5.8
10aあたり施肥コスト   112,000円 65,000円
施肥コスト低減額 47,000円(低減率42%)

表.堆肥に含まれる肥料成分を利用したナス(促成長期)の例

施肥体系 肥料成分量
(%)
慣行施肥 施肥コスト抑制案
施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg) 施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg)
N P K N P K N P K
牛ふん堆肥 2 2.4 3.4 2,000 - 14.0 32.0 2,000 - 14.0 32.0
腐植りん - 15 - 40 - 6.0 - 0 - 0 -
かさいLP有機 10 8 10 440 44.0 35.2 44.0    
施設なす
ワンタッチ肥料
(L型肥料)
20 3 7     220 44.0 6.6 15.4
トミー液肥ブラック 10 4 6 140 14.0 5.6 8.4 140 14.0 5.6 8.4
合計     58.0 60.8 84.4   58.0 26.2 55.8
基準施肥量     58.0 26.0 54.0   58.0 26.0 54.0
過剰成分 0 34.8 30.4 0 0.2 1.8
10aあたり施肥コスト   130,000円 80,000円
施肥コスト低減額 50,000円(低減率38%)

※10aあたり施肥コストは平成21年度の県下平均小売価格の試算ですので、地域により低減額が異なります。

※土壌診断分析値は10aに換算するとmg(ミリグラム)をkg(キログラム)に置き換えることができます。

上記例のように土壌中の過剰成分や畜ふん堆肥を有効に用いることで、ナス(促成栽培)、においては施肥コスト低減が可能と思われます。

表.土壌中の過剰成分を利用したキャベツの例 (CEC:15のほ場)

施肥体系 肥料成分量
(%)
慣行施肥 施肥コスト抑制案
施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg) 施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg)
N P K N P K N P K
土壌診断分析値       120mg 70mg     120mg 70mg
土壌からの供給量   7.5 18.7   7.5 18.7
苦土重焼リン - 35 - 40 - 14.0 - 0 - - -
わかばの友元肥 14 8 14 100 14.0 8.0 14.0    
L型元肥みどり 14 4 4     100 14.0 4.0 4.0
わかばの友追肥 16 2 15 100 16.0 2.0 15.0 60 9.6 1.2 9.0
L型追肥みどり 16 3 3     40 6.4 1.2 1.2
合計     30.0 31.5 47.7   30.0 13.9 32.9
基準施肥量     30.0 15.0 30.0   30.0 15.0 30.0
過剰成分 0 16.5 17.7 0 -1.1 2.9
10aあたり施肥コスト   29,500円 19,500円
施肥コスト低減額 10,000円(低減率34%)

表.土壌中の過剰成分を利用したキャベツの例 (CEC:15のほ場)

施肥体系 肥料成分量
(%)
慣行施肥 施肥コスト抑制案
施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg) 施肥量
(kg)
投入量(10a当りkg)
N P K N P K N P K
牛ふん堆肥 0.8 0.8 1.5 2,000 0.2 9.6 27.0 2,000 0.2 9.6 27.0
苦土重焼リン - 35 - 40 - 14.0 - 0 - 0 -
わかばの友元肥 14 8 14 100 14.0 8.0 14.0    
L型元肥みどり 14 4 4     100 14.0 4.0 4.0
わかばの友追肥 16 2 15 100 16.0 2.0 15.0   - - -
L型追肥みどり 16 3 3     100 16.0 3.0 3.0
合計     30.2 33.6 56.0   30.2 16.6 34.0
基準施肥量     30.0 15.0 30.0   30.0 15.0 30.0
過剰成分 0.2 18.6 26.0 0.2 1.6 4.0
10aあたり施肥コスト   48,000円 36,000円
施肥コスト低減額 12,000円(低減率25%)

※10aあたり施肥コストは平成21年度の県下平均小売価格の試算ですので、地域により低減額が異なります。

※土壌診断分析値は10aに換算するとmg(ミリグラム)をkg(キログラム)に置き換えることができます。

上記例のように土壌中の過剰成分や畜ふん堆肥を有効に用いることで、キャベツにおいてもナスと同様に施肥コストの低減が可能と思われます。

参考資料:施肥コスト抑制対策肥料(L型肥料)一覧(PDF)
詳しくは愛知県農業総合試験場技術情報(肥料価格高騰対策技術指針)