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2021年11月(11/19更新)

イネ

  • ニカメイチュウ、白葉枯病
    県内で多発したほ場がありましたが、秋冬期に病害虫の越冬場所をなくす管理を行い次年度の発生量を減らすことが大切です。白葉枯病の病原菌は被害わらやもみ、畦畔雑草(サヤヌカグサ)で越冬します。
    ニカメイチュウは、収穫後の刈り株や畦畔のイネ科雑草の茎内で幼虫が越冬します。
    【対策】
    秋冬期に稲わらや刈り株を早めにすき込み、腐熟させましょう。また、畦畔雑草の除草を株元まで除去しましょう。

ウンシュウミカン

  • 黒点病
    8月から9月に降雨が多かったためこの時期に感染が拡大したと思われ、各産地で多発園が見られます。病原菌の胞子は、雨滴とともに枯れ枝や落ちている枝に感染し越冬します。
    【対策】
    発生した園では、次作への伝染源となる枯れ枝、剪定枝を園内や園周辺に放置せず処分しましょう。
  • ミカンハダニ
    発生量は平年よりやや少ない予想ですが、この時期は果実に集まる傾向があり加害を受けると果実品質が低下します。
    【対策】
    発生を確認したら、コロマイト水和剤やダニオーテフロアブルなどを収穫前日数に注意して散布しましょう。
  • 果樹カメムシ類
    県では9月に発生がやや多いとする注意報を発表しています。今後の気温も平年よりやや高い予想であり、しばらくは林地から落葉のある斜面など越冬地への移動途中に果樹園に侵入する可能性があります。この時期に被害が発生したことがある園では発生に注意してください。
    【対策】
    飛来があれば、スタークル顆粒水溶剤やダントツ水溶剤など収穫前日数が短く速効性のある剤で速やかに防除しましょう。なお、隣接園や周辺の養蜂、養魚池等へ飛散しないよう注意してください。

ハクサイ

  • べと病
    10月の降雨が多かった昨年より発生は少ないものの、すでに発生した地域があり、今後はやや多くなると予想されます。
    べと病の病原菌は雨水で飛散して葉裏の気孔や細胞の境目などから侵入し、葉に葉脈に囲まれた汚白色から汚褐色の多角形の病斑を生じます。黄心系品種では、「茎べと」と呼ばれる中肋内部組織が黒変する症状を示すことがあります。7〜13℃で水分があると最も感染に適した条件となるため、この時期に降雨があると発生を誘発します。
    【対策】
    発生防止のため、降雨前後にランマンフロアブル等を葉裏や株元に十分かかるように散布しましょう。
    発病があれば、初期のうちに治療効果が高いリドミルゴールドMZ等を散布して被害の拡大を防止します。

キャベツ

  • 菌核病
    発生量は平年並の予想ですが、土壌中の菌核から子のう胞子が飛散し感染しやすい時期です。
    【対策】
    この時期は定期的な予防散布が大切です。菌の侵入部位は下葉の葉柄基部など地面に接する部分が多いので、カンタスドライフロアブルやアフェットフロアブル、スクレアフロアブル、パレード20フロアブルなどを株元にまで薬剤が届くように散布しましょう。
    また、発病株は除去して菌核が土壌に残らないようにしましょう。
      

キャベツ等

  • コナガ
    県が設置したトラップでは誘殺数が平年より多い地域があります。今後の気温はやや高い予報のため、ほ場での発生量は増加する可能性があります。
    【対策】
    主に葉裏に生息していますので、薬液が葉裏にも十分かかるよう散布してください。
    本虫は薬剤感受性が低下しやすく、IGR系、ジアミド系などでは効果が期待できない薬剤があります。感受性が比較的低下していない薬剤は、フローバックDF(BT剤)、アニキ乳剤・アファーム乳剤(アベルメクチン・ミルベマイシン系)、スピノエース顆粒水和剤・ディアナSC(スピノシン系)、モベントフロアブル(※、コナガの適用はキャベツ・ブロッコリーのみ)、ファインセーブフロアブル(未分類)、グレーシア乳剤(イソキサゾリン系)、ブロフレアSC(メタジアミド系)などですが、この中でも一部の地域では効果が低くなった事例があります。地域により感受性低下の程度は違いますので、効果が低い薬剤があれば別系統の薬剤を用いてください。また、系統ごとのローテーション散布に心がけましょう。なお、作物によりコナガに適用のある薬剤は違いますので薬剤のラベルの表示に従ってください。※:テトロン酸およびテトラミン酸誘導体

施設トマト

  • コナジラミ類、黄化葉巻病
    コナジラミ類の発生量は過去10年で最も多く、すでに多発した施設があり病源ウイルスの媒介により黄化葉巻病の発生も見られます。このため県では11月1日にコナジラミ類の発生が多いとする注意報を発表し防除を呼び掛けています。また、キュウリやナスでも発生が多い状況です。
    コナジラミ類は吸汁害や排泄物によるすす病を発生させますが病原ウイルスの媒介昆虫としても重要です。トマトでは黄化葉巻病の病原ウイルスはタバココナジラミが媒介し、近年発生が見られる黄化病はタバココナジラミとオンシツコナジラミが媒介します。
    県内ではタバココナジラミのバイオタイプQ(バイオタイプとは、外観は同じだが遺伝子型や生物学的特性が異なる系統)が優占していますが、この系統はコナジラミ類に適用がある薬剤でも効果が低かったり感受性が低下した場合があり注意が必要です。なお、トマトの黄化葉巻病耐病性品種は病徴が出ませんがウイルスは保毒し耐病性のない品種への伝染源となりますので、コナジラミ類防除は同様に実施してください。
    【対策】
    薬剤の感受性を低下させないためにも、様々な防除方法を組み合わせた総合的な対策が大切です。この時期は施設外からの保毒虫の侵入防止が重要であり、目合い0.4mm以下の防虫ネットで侵入を防ぎましょう。本虫は天窓からも侵入しますので開口部全体の展張が必要です。また、コナジラミ類が生息する施設周辺の除草やトマト等の残渣の除去を徹底します。施設内外や出入口(前室)への黄色粘着テープ等の設置による捕殺も効果的です。さらに、ウイルス病発病株は除去し二次伝染源とならないようにしましょう。
    施設内でコナジラミ類が発生している場合は、訪花昆虫への影響日数や収穫前日数に注意しながらローテーション防除を実施します。バイオタイプQの成虫に比較的効果が高いのは、ディアナSC(スピノシン系)、アファーム乳剤・アグリメック・アニキ乳剤(アベルメクチン・ミルベマイシン系)、ベストガード水溶剤(ネオニコチノイド系)、グレーシア乳剤(イソオキサゾリン系)、ベネビアOD(ジアミド系)などです。しかし、これらの薬剤でも感受性が低下している事例があり、産地や個々の施設により感受性には差がありますので、効果が低い場合は別の系統に切り替えてください。なお、気門封鎖剤は感受性低下の可能性は低く、ローテーションに組み入れると効果的です。また、多発時は殺卵効果が高いコロマイト乳剤やパルミノを併用する方法もあります。適用薬剤はトマトとミニトマト及び他の作物ではそれぞれ違いますので、ラベルの表示事項に従ってください。
      

施設ナス

  • うどんこ病
    発生量は平年並の予想ですが、発生するとまん延しやすいので発生初期までの予防対策が重要です。
    【対策】
    薬剤耐性が発達しやすいので、同一系統の薬剤に偏らないローテーション防除に努めましょう。発生初期であれば、カリグリーンやジーファイン水和剤など連用しても効果が低下しにくい薬剤を葉裏までムラのないように散布する方法があります。
  • ミナミキイロアザミウマ
    発生量はやや少ない予想ですが、多発すると防除が難しく、食害により果実の商品価値を低下させますので初期防除が大切です。
    【対策】
    発生が多いコナジラミ等の防除とも兼ねて、屋外からの侵入防止と発生初期の防除を徹底しましょう。本虫は感受性が低下しやすく、アグリメックやグレーシア乳剤など感受性の低下が比較的少ない剤もありますが、切り札となる剤を温存させるためにも同一系統の薬剤を連用しないよう注意してください。キュウリの項目も参考にしてください。
  • コナジラミ類
    各地域で発生が多い状況が続いています。
    【対策】
    トマトの項目を参照してください。
      

キュウリ

  • ミナミキイロアザミウマ
    発生量はやや多くなる予想です。キュウリでは食害だけでなく、キュウリ黄化えそ病の病原ウイルス(MYSV)を媒介します。
    【対策】
    防虫ネットで外部からの侵入を防ぐとともに早めの防除を心がけましょう。
    本虫は花や新芽などの隙間を好み生息していますので薬剤散布はていねいに行うとともに、薬剤感受性が低下しやすいので必ずローテーション防除を実施します。
    天敵農薬のスワルスキーカブリダニ剤(スワルバンカーなど)は、本虫の発生を長期間抑制して化学農薬の使用回数の削減や感受性低下の防止を期待できますが、放飼のタイミングが重要であり、本虫の発生初期までまたは薬剤防除後の密度が低いタイミングで放飼するとともに、発生が増加した場合は化学農薬の併用も検討してください。なお、導入前又は導入後に薬剤を使用する場合は、天敵への影響日数を確認して薬剤を選択してください。天敵への影響日数が長い主な薬剤は、スミチオン乳剤(有機リン系)、アグロスリン乳剤・アーデント水和剤(ピレスロイド系)、スピノエース顆粒水和剤・ディアナSC(スピノシン系)、アファーム乳剤・アグリメック(アバルメクチン・ミルベマイシン系)、コテツフロアブル(ピロール系)、ハチハチ乳剤(METI系)、グレーシア乳剤(イソオキサゾリン系)などです。他にも影響日数が長い薬剤がありますので、導入する場合は指導機関や天敵購入先等に確認してください。

イチゴ

  • 炭疽病
    発生量は平年並と予想しています。苗場での発生が多かったことから、感染株の除去等の管理の徹底により本ぽでの発生が抑えられていると思われ、管理を疎かにすると多発する可能性はあります。
    【対策】
    発病が疑われる株や茎などのわずかな黒点症状があれば、周辺の株も含め感染している可能性が高く、早急に除去し感染源をなくすとともに収穫前日数に注意した予防散布に努めましょう。
  • ハダニ類
    発生量は平年並の予想ですが一部で多発しているほ場があり、今後の気温もやや高い予報から注意が必要です。
    【対策】
    スポット的に発生し始める初期段階を早期発見し、エコピタ液剤やサフオイル乳剤など感受性低下の可能性が低い気門封鎖型農薬の活用や、マイトコーネフロアブル、コロマイト水和剤などで防除しましょう。
    チリカブリダニ(チリガブリなど)やミヤコカブリダニ(ミヤコバンカー等)など天敵農薬の利用は、化学農薬の使用回数を削減するとともに薬剤の連用による感受性低下を防ぐ効果もあります。天敵導入までの影響日数を考慮した薬剤選定を行ってハダニ防除を徹底し、ハダニ類の密度をできるだけ低くしてから導入してください。

野菜共通

  • ハスモンヨトウ ・オオタバコガ
    両種とも県が設置したトラップへの誘殺数が一部の地点で平年よりやや多く、また今後の気温はやや高いとする予報から、今後の発生量はやや多く発生が長引く可能性があります。
    【対策】
    施設野菜では他の害虫と同様に屋外から飛来する時期であり、開口部は防虫ネットで侵入を防止しましょう。ハスモンヨトウでは、卵塊を除去したり若齢幼虫が集団で食害した白変葉を確認して各作物の適用薬剤で防除しましょう。オオタバコガでは、1卵ずつ産卵し孵化後も単独で結球部や花蕾に潜るため発見が遅れがちで薬剤の効果も低下しやすいので、若齢幼虫の加害や潜入した穴を確認して適用薬剤で防除しましょう。
    なお、特に露地野菜では、前述のコナガを含めチョウ目害虫がほ場内で発生しやすいので、各害虫ごとに防除を検討するのではなく同時防除を考慮して効果的な薬剤選定を行い、散布回数を必要最小限に抑えるとともに同一系統薬剤の連用による感受性低下を防ぎましょう。特に新規系統の新剤など効果が高く感受性の低下も少ない薬剤が連用されることがないよう、系統間のローテーション防除を必ず実施してください。ハスモンヨトウでは有機リン系、ピレスロイド系、BT剤、一部のスピノシン系やジアミド系など多くの系統で感受性が低下した事例があり、切り札となる剤を大切に使う必要があります。

☆農薬は使用する前にラベル等で登録内容、注意事項等を確認してからご使用ください。

新着情報

  • 2021/11/19  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/10/12  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/09/21  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/08/20  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
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11月の防除ポイント概要
ウンシュウミカン 黒点病 やや多い
カメムシ類 やや多い
ミカンハダニ やや少ない
ハクサイ 軟腐病
べと病 やや多い
アブラムシ類 少ない
コナガ やや多い
キャベツ 黒腐病 少ない
菌核病
コナガ やや多い
トマト(施設) 葉かび病
黄化葉巻病 多い
コナジラミ類 多い
ナス(施設) うどんこ病
ミナミキイロアザミウマ やや少ない
コナジラミ類 多い
キュウリ(施設) うどんこ病 少ない
べと病
ミナミキイロアザミウマ
コナジラミ類 多い
イチゴ(施設) うどんこ病
炭疽病
ハダニ類
野菜共通 ハスモンヨトウ やや多い
オオタバコガ やや多い