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2021年9月

イネ

  • いもち病
    今年は葉いもちの発生が多く、また8月中旬に長雨があったことから、穂いもちが山間部だけでなく平坦部の早期栽培でも見られます。もち米、酒米など穂いもちへの抵抗性が強くない品種では、穂いもちの発生に注意してください。また、あいちのかおりSBLなど穂いもちに強い抵抗性がある品種でも、葉いもちが多発した水田では止葉や穂に進展する可能性があります。なお、今年から種子更新されたミネアサヒSBLは、葉いもち及び穂いもちの両方にごく強い抵抗性があります。
    【対策】
    葉いもちが上位葉まで進展していたり穂いもちの発生を確認したら、ブラシンフロアブルなど治療効果のある薬剤で早急に防除してください。なお、収穫前日数に留意してください。
  • 紋枯病
    発生量は平年並の予想ですが、近年の発生は多くなっています。
    【対策】
    病斑が上位葉へ進展している場合は、バリダシン液剤5などで防除しましょう。なお、収穫前日数に留意してください。
    また多発した水田では、次年度の育苗箱施薬に紋枯病に効果がある成分を含む薬剤を利用することを検討しましょう。
  • トビイロウンカ
    昨年は各地で本虫による坪枯れが多発しました。今年は9月上旬時点で県内では本虫の被害は確認されていませんが、昨年と同様に7月上旬に数回飛来があったと予測されており、普通期栽培では引き続き注意が必要です。
    【対策】
    水田内で局部的に葉先が黄化するなど坪枯れの前兆となる症状があれば、株元を確認しウンカが群生していないか確認してください。
    ウンカが発生していれば、すぐに周囲の水田を含めスタークル顆粒水溶剤やエクシードフロアブル、エミリアフロアブル、Mr.ジョーカーEWなどを株元に薬剤が届くよう散布してください。薬剤の使用回数の上限や収穫前日数には留意してください。
    またウンカが発生した水田で収穫適期まで1週間以内など収穫間際なら、早めに収穫して被害を回避しましょう。
  • 斑点米カメムシ類
    発生量はやや多い予想です。特にイネカメムシの発生が多いため7月16日には県は注意報を発表しています。イネカメムシがコシヒカリなど早期栽培で多発していた地域では、収穫後に近隣のあいちのかおりなど普通期栽培の水田に飛来して再び被害を及ぼす場合があります。イネカメムシは不稔籾だけでなく斑点米も産出し、特に幼虫が発生すると被害が多くなります。山間部では、クモヘリカメムシの発生が多い地域があります。
    【対策】
    薬剤防除は、イネカメムシが発生する水田では出穂期頃に、他は出穂1週間後頃(穂揃い期)を目安とし、スタークル顆粒水溶剤やキラップフロアブル、エクシードフロアブルなどを散布しますが、散布後に幼虫が発生したり他の水田から成虫が飛来する場合もありますので、水田内の発生状況を確認し、発生が続いている場合はさらに7〜10日後に1〜2回防除する必要があります。なお、粒剤の出穂期以降の施用は大型カメムシ類には効果が低いと思われます。
  • スクミリンゴガイ
    今年の発生量は、多発した昨年に比べればやや少なかったものの、多くの株を食害され補植したり植え直した水田もありました。発生地域では、次年度対策として越冬貝を減らすことが大切です。
    【対策】
    秋季の石灰窒素散布は高い殺貝効果があります。17℃以上の水温で湛水し、土に潜っている貝を再び活動させるとともに、石灰窒素の加水分解を促すことがポイントです。気温と水温では若干の差はありますが、県内の平坦地域で平均気温が17℃を下回り効果が低くなるのは概ね10月下旬(愛西、岡崎:10月21日、大府:10月25日、豊橋:10月27日)ですので収穫後に早めに実施するとよいでしょう。詳細は、農林水産省の防除対策マニュアルを参照してください。
    スクミリンゴガイ防除対策マニュアル

ダイズ

  • ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウ
    ハスモンヨトウの発生量は平年並の予想ですが、9月上旬には白変葉が目立ち始め被害が多発したほ場もあります。シロイチモジヨトウは近年増加傾向にあり、8月上旬から西三河南部地域などで被害が発生しているため県では注意報を発表しています。
    両種が混在して発生する場合があります。主な見分け方として、ハスモンヨトウの幼虫は頭の後ろに一対の黒い紋があり、シロイチモジヨトウの幼虫は側面に白線があり気門の周辺にはピンク色の紋があります。いずれも葉に毛に覆われた卵塊を産み付け、孵化した幼虫はしばらくは集団で食害します。
    【対策】
    両種とも若齢幼虫が食害した葉は白変葉となり目立ちますので、この症状を早めに見つけ、幼虫が分散する前に防除しましょう。老齢幼虫になると薬剤が効きにくくなります。なお、ハスモンヨトウには多くの適用薬剤がありますが、ダイズでシロイチモジヨトウに適用のある薬剤は7月末時点でBT剤、フェロモン剤以外にはプレオフロアブルのみです。
  • オオタバコガ
    今年は県内各地で平年より早くから発生しており、5月には注意報が発表されています。世代を重ねるたびに発生が多くなりますので、9月には多発する可能性があります。
    幼虫は体の黒点から太い毛が生えています。幼虫は単独で活動し食害は白変葉にならないため、ハスモンヨトウに比べ発見が遅れがちです。また、莢の内部に潜って食害しますので被害が大きくなります。
    【対策】
    新葉が盛んに展開している開花期までの防除が効果的です。播種期の遅れにより開花期が遅い作型では、発生のピークと重なり被害が多発する可能性があるので注意してください。
    また、食入後や老齢幼虫は薬剤の効果が低くなるため、若齢幼虫を早期に発見して防除を徹底することも大切です。
    薬剤はハスモンヨトウにも適用がある薬剤も多いので、同一系統の薬剤を連用することにならないように計画的に選定しましょう。また、ハスモンヨトウやオオタバコガは地域によっては感受性が低下した薬剤もあると思われますので、農家間の情報交換や指導機関の助言を受けるとよいでしょう。

ウンシュウミカン

  • チャノキイロアザミウマ
    発生量は平年並の予想ですが、すでに果実への被害(現在は果梗部の食害)が発生している産地もあります。今年前半の発生量は多かったため、6月に注意報が発表されています。
    【対策】
    次の成虫の発生ピークは9月中旬頃(新城は9/28)と予測されていますので、この時期にモスピラン顆粒水溶剤やコルト顆粒水和剤、コテツフロアブル、ディアナWDGなどで防除を行うと効果的です。なお、ピレスロイド系(IRAC:3A)の薬剤の連用はハダニ類が増加しやすいので注意しましょう。

モモ

  • せん孔細菌病
    今年は新梢の夏型枝病斑が多く見られ、この病斑から病原細菌が風雨により飛散し、落葉痕などに侵入し越冬します。今年は8月中旬の長雨で発生量がさらに増加する可能性があり、次作での多発が懸念されます。
    【対策】
    細菌による病害のため薬剤散布だけでは防除は困難であり、伝染源の除去や風対策などと組み合わせた総合的な対策が重要です。夏型枝病斑は見つけ次第除去し、ほ場外に持ち出し処分しましょう。
    また、9月中旬から10月にかけてICボルドー412などを2週間おきに3回程度散布し、越冬伝染源量を減少させましょう。特に台風等の風雨により落葉すると、その落葉痕に病原細菌が感染し伝染源となるので、防風ネットの補修などの防風対策を行うとともに、台風の接近前や前線に伴う降雨前にも予防散布を実施しましょう。
      

ブドウ

  • べと病
    梅雨期に発生が多かったのですが、一部の園では発生が続いており、今後の発生もやや多い予想です。発病葉は早期に落葉し次年度の伝染源になります。
    【対策】
    発生園では早期落葉と越冬伝染源量を減らすために、収穫後にICボルドー48Qなどを散布しましょう。また、落葉は集めて園外で処分しましょう。
      

カキ

  • 炭疽病
    本病は、枝や果実の病斑上の分生胞子が降雨により飛散し、果実や枝に感染します。25℃前後が適温であるため9月に降雨が多いと多発します。また、夏秋梢に形成された枝病斑は翌春の重要な伝染源になります。
    今年は8月中旬の長雨で本病の発生に好適な条件が続いたため、8月下旬には平年より多く発生が見られ、今後も増加する可能性があるため、県では9月3日に注意報を発表しています
    【対策】
    発病枝や発病果は早急に除去するとともに、オーソサイド水和剤やナリアWDGなどで防除しましょう。多発園では3回程度散布しましょう。台風が接近するなら事前に散布しておきます。なお、他県ではQoI剤(FRAC:11 ストロビードライフロアブルなど)やベンゾイミダゾール系(FRAC:1 トップジンM水和剤など)で耐性菌が確認されていますので、同一系統の薬剤の連用は避けるとともに、効果が低ければ他系統の薬剤を使用してください。
      

果樹全般

  • 果樹カメムシ類
    この時期はスギやヒノキ林で育った成虫が林から離脱し、ナシやカキ、ミカン園に飛来し果実を加害します。今年は長雨後の8月下旬に東三河地域で果樹カメムシの飛来が急増したため、県では9月3日に注意報を発表しました。今後の台風等の気象条件次第で果樹園へ急に多数飛来する場合もあります。
    気温が高く風のない夜に飛来しやすいので、園内の飛来状況を確認し、早期発見と早期防除を心がけてください。特に、中山間地域や近くにスギやヒノキの林がある園地では被害が発生しやすいので注意が必要です。
    【対策】
    飛来を確認したら、速効かつ残効のあるスタークル顆粒水溶剤やダントツ水溶剤、アグロスリン水和剤などで防除しましょう。なお、散布する場合は収穫前日数に注意するとともに、養蜂や養魚池など周辺環境に影響がないよう配慮してください。

キャベツ

  • 黒腐病
    昨年の発生が少なかったため発生量はやや少ない予想ですが、台風等による強い風雨があれば病原細菌が傷口から侵入し、葉に外側に広がるV字型の黄色病斑が多発します。
    【対策】
    排水対策とともに銅剤等による定期的な予防散布が効果的です。また、台風や長雨後には速やかにカスミンボルドー等を下葉にもかかるよう散布しましょう。
      

キャベツ等

  • ハイマダラノメイガ
    キャベツ・ハクサイ・ダイコンで既に被害を確認したほ場があり、発生量はやや多いと予想されています。幼虫は芯部を食害しますので、育苗期や定植後初期に加害を受けると芯が止まり甚大な被害になります。また芯部に潜ると発見がしにくく、手遅れになりがちです。
    【対策】
    予防対策として、キャベツ、ハクサイでは育苗期後半〜定植時にプレバソンフロアブル5、ベリマークSCなどの灌注、プレバソン粒剤、プリロッソ粒剤など粒剤の株元等への散布により防除しましょう。ダイコンでは、は種時にプリロッソ粒剤などを土壌処理しましょう。なお、使用時期や使用方法は各薬剤で違いますので、ラベルの記載事項に従ってください。
      

イチゴ

  • 炭疽病
    県内各地の育苗ほ場で発生が見られ、県から8月3日に注意報が発表されています。病原菌の分生胞子は水滴の飛散とともに周囲に広がり伝染します。葉の黒色病斑や萎凋症状だけでなく、ランナーや葉柄にわずかな黒色の楕円形病斑があればその株は感染しています。
    【対策】
    薬剤による発病後の治療は困難なため、発病が疑われる株及びその周辺の株は抜き取り処分し、親株で発生した場合はランナーや子株も処分するなど、育苗ほ場から本ぽへの感染株の持ち込みを防止しましょう。
    また、病原菌の胞子は雨水やかん水の水滴で飛散しますので、多肥を避けて軟弱徒長や過繁茂を防ぐとともに、苗の間隔を開けて過湿を避けます。かん水は、水滴が葉面に跳ね上がらないよう水圧に注意します。さらに地床では排水の徹底、高設では不要な下位葉・古葉を摘除し湿度を下げましょう。摘葉作業は晴天時に行います。
    薬剤散布は定期的なローテーションによる予防散布に努めます。なおQoI 系(FRAC:11)は耐性菌が発生していますので使用を控えましょう。

野菜共通

  • ハスモンヨトウ
    発生量は平年並の予想ですが、ダイズでは9月上旬頃から幼虫の被害が散見され、露地野菜でも注意が必要です。
    【対策】
    老齢幼虫は薬剤の効果が低くなるので、卵塊を除去したり、若齢幼虫が集団で加害しているうちに防除しましょう。なお、後述のオオタバコガやシロイチモジヨトウなど他の大型チョウ目害虫もほ場内で同時に発生している場合がありますので、各種ごとに防除を検討するのではなく同時防除を考慮して効果的な薬剤選定を行い、薬剤の散布回数を必要最小限に抑えるとともに、同一系統薬剤を連用し感受性を低下させないようにしましょう。
  • オオタバコガ
    広食性で、多くの野菜類、花き類を加害します。例年より早くから発生しているため5月には注意報が発表されています。世代を重ねると発生が多くなる傾向があり、9月には多発する可能性がありますので注意してください。また、単独で行動して花蕾や結球内に潜る性質があり、発見が遅れがちです。
    【対策】
    老齢幼虫は薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫を早期発見して薬剤防除を徹底しましょう。また、キャベツ、レタスなどでは結球内部に潜ると防除が困難になりますので、結球初期までに予防散布しましょう。
    被害部位に卵や幼虫が付着している可能性があるため、残渣は放置せず処分しましょう。
  • シロイチモジヨトウ
    以前は主にネギの重要害虫でしたが、最近では多くの野菜類や花き類での被害が報告されています。今年は豊橋市、田原市のキャベツほ場のトラップで8月上旬に成虫が多数誘殺されており、9月にも多発して被害が発生する可能性があるため、県では8月16日に注意報を発表しています。
    【対策】
    ハスモンヨトウと同様に、卵塊を除去したり、若齢幼虫が集団で加害し白変葉が発生しているときに防除しましょう。なお、本虫に適用のある薬剤はネギ以外はまだ少なく、また作物によって適用のある薬剤が違いますので留意してください。
    7月末時点でBT剤、フェロモン剤以外に本虫に適用のある薬剤は、キャベツではコテツフロアブル、カスケード乳剤、アファームエクセラ顆粒水和剤、アニキ乳剤、プレオフロアブル、ヨーバルフロアブルの6剤、ブロッコリーではアファームエクセラ顆粒水和剤、レタスではグレーシア乳剤です。また、本虫は近年、薬剤感受性が低下しており、県内ではBT剤やジアミド系の一部の薬剤などで感受性低下の事例がありますので、効果が低ければ別系統の薬剤を使用してください。

露地ギク

  • アブラムシ類
    多くの産地で発生が多く、寄生茎率は過去10年で最も高くなっています。今後の発生量も多いと予想しています。
    【対策】
    発生があれば、トランスフォームフロアブルやウララ50DFなどキクや花き類に適用のある薬剤で防除しましょう。またハダニ類との同時防除も兼ねて気門封鎖型薬剤の活用も検討しましょう。
  • ハダニ類
    アブラムシ類と同様に多くの産地で平年より発生が多く見られ、今後もやや多い状況が続くと予想されます。
    【対策】
    薬剤感受性低下が問題となっていますので薬剤系統のローテーションに努め、少発生時は感受性低下の可能性が低い気門封鎖型薬剤も活用しましょう。

☆農薬は使用する前にラベル等で登録内容、注意事項等を確認してからご使用ください。

新着情報

  • 2021/09/21  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/08/20  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/07/15  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  • 2021/06/14  今月の防除ポイント概要を更新しました。                
  •  
ハクサイ       
9月の防除ポイント概要
イネ 穂いもち病 やや多い
紋枯病
トビイロウンカ やや多い
ツマグロヨコバイ 少ない
コブノメイガ
フタオビコヤガ やや少ない
斑点米カメムシ類 やや多い
ダイズ ハスモンヨトウ
シロイチモジヨトウ やや多い
オオタバコガ やや多い
吸実性カメムシ類(ミナミアオカメムシ)
ウンシュウミカン 黒点病
ミカンハダニ やや少ない
チャノキイロアザミウマ
モモ せん孔細菌病 やや多い
モモハモグリガ
ブドウ べと病 やや多い
カキ 炭疽病 多い
うどんこ病
果樹共通 カメムシ類 やや多い
キャベツ 黒腐病 やや少ない
キャベツ
ハクサイ コナガ
ハイマダラノメイガ やや多い
ダイコン
イチゴ 炭疽病 多い
野菜共通 ハスモンヨトウ
シロイチモジヨトウ やや多い
オオタバコガ やや多い
キク(露地) 白さび病
アブラムシ類 多い
ハダニ類 やや多い
ハスモンヨトウ
オオタバコガ