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2021年6月

イネ

  • いもち病
    梅雨入りが早かったため、県内の多くの地点で平年より早い5月中旬頃からいもち病の感染好適日があったと判定されています。感染すると1週間後頃から葉に紡錘型の病斑が発生します。中山間などのいもち病が発生しやすい地域でコシヒカリなどいもち病に弱い品種を栽培している場合では、今後、曇雨天が続くと例年より早くから発生する可能性がありますので注意してください。なお、ミネアサヒは今年度の種子からミネアサヒSBLに更新され、いもち病に対する抵抗性が強くなっています。
    【対策】
    葉に紡錘形の病斑を確認したらオリブライト250Gやブラシンフロアブル、オリゼメート粒剤などで防除しましょう。
    なお、補植用の苗はいもち病が発生しやすく伝染源になりますので、補植が終わったら速やかに除去しましょう。
  • 紋枯病
    前年度に本病が多発した水田では稲わらや土壌に病原菌の菌核が残り、今年度も発生が多くなる可能性があります。上位葉へ進展すると減収につながります。
    【対策】
    すでに移植されたた水田で、発病株率が概ね10〜20%以上になれば幼穂形成期から穂ばらみ期にモンカット粒剤やリンバー粒剤等で防除し、さらに病斑が上位に進展するようなら、出穂期にかけてバリダシン液剤5など治療効果が高い薬剤で防除しましょう。
  • スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
    暖冬であったため越冬した貝は多いと思われ、昨年被害を受けた水田では今年も入水後の発生に注意が必要です。
    【対策】
    入水後に貝が活動し始めたら、スクミノンやスクミンベイト3などの薬剤を散布します。発生が多い水田では田植え同時処理が効果的です。また、水深の深い場所や取水口周辺など発生が多い地点に重点的に散布する方法もあります。
    薬剤以外では、移植後に水深4cm以下の浅水管理を行い貝が苗を摂食できなくする方法や、取水口に9mm目のネットを張り水路からの貝の侵入を防ぐ方法も有効です。
    貝が苗を摂食しなくなる5葉期頃(移植3週間後頃)まで、これら対策を組み合わせて被害を防止しましょう。
  • トビイロウンカ
    昨年、県内各地でトビイロウンカによる坪枯れが多発し、大きな被害となりました。トビイロウンカは日本では越冬できず、活発化した梅雨前線の気流に乗って中国大陸から飛来します。今年は梅雨入りが早かったことから、西日本の各地で平年より早くから捕獲されており、本県でも昨年より早い発生に注意が必要です。
    【対策】
    6月1日の時点で本県では本虫は捕獲されていませんが、今後の県が発表する発生情報に留意し、注意報が発表されるなど多発する可能性があれば情報に従った適期防除を実施してください。

ウンシュウミカン

  • そうか病
    5月下旬の発病葉調査では最近10年で最も多く、発生量はやや多いと予想されています。雨を介して若い葉や幼果に感染し、さらに他の葉や果実に二次感染して被害が拡大しますので梅雨明けまでは特に注意が必要です。
    【対策】
    そうか病と同様に梅雨期に感染しやすい黒点病との同時防除として、ファンタジスタ顆粒水和剤やペンコゼブ水和剤などを散布しましょう。
  • ミカンハダニ
    一部の園では春先から多発している状況が続いています。
    【対策】
    発生状況を観察し寄生葉率が30%以上になれば、系統の違う薬剤をローテーション散布します。抵抗性の発達を防止するにはマシン油剤が効果的ですが、ジチアノン(デランフロアブル)を含む剤との混用や近接散布は果実に薬害が発生する場合がありますので注意してください。また、発生園では他の害虫防除にピレスロイド系の薬剤を連用すると土着天敵が減少しハダニ類が増加しやすいので、使用は控えたほうが良いでしょう。
  • チャノキイロアザミウマ
    発生量はやや多いと予想されています。この時期はがくと果皮の隙間で加害するため、果梗部にリング状の傷ができます。
    【対策】
    次の成虫の発生ピークは前年よりやや早い6月7〜15日と予想されていますので、この時期に防除を行うと効果的です。なお、ミカンハダニの項で記載しましたように、ピレスロイド系の薬剤の連用はミカンハダニが増加しやすいので注意しましょう。

ナシ

  • 黒星病
    発生量は平年並と予想されていますが、この時期の降雨により胞子が飛散して感染が拡大しますので、梅雨入りが早かった今年は発生量が増加する可能性もありますので注意しましょう。
    【対策】
    毎年発生する園では定期的な防除を継続しましょう。
    また、発病葉や発病果は、ほ場外に持ち出し処分しましょう。
      

モモ

  • せん孔細菌病
    発生量は平年並と予想されていますが、近年、発生が増加傾向であり発生が多い園も見られます。強風を伴う雨で感染が拡大します。
    【対策】
    発生園では発病枝や発病葉を除去するとともに、降雨前のタイミングでの薬剤防除に努めましょう。
    また、早めの袋がけを行い果実への感染を防ぎましょう。
  • モモハモグリガ
    発生量は平年並の予想ですが、尾張地域でやや多く発生している園があります。
    【対策】
    発生園では、同一系統の薬剤に偏らないように防除しましょう。本虫に適用のある薬剤は合成ピレスロイド系が多く、多用するとハダニ類やカイガラムシ類の多発を招きやすいので注意しましょう。なお、モモは収穫時期が近づきますので、本虫に限らず薬剤を散布する際は収穫前日数に注意してください。

ブドウ

  • べと病
    前年の発生が多かったことや5月下旬にすでに発生した園があることから、今後の発生量はやや多いと予想されています。べと病菌は主に雨水により感染し発病適温が22〜25℃であるため、梅雨期は最も発病が多くなる時期です。果実の直接の被害だけでなく落葉により生育や品質にも影響します。
    【対策】
    発病葉や発病果は園外に持ち出し処分します。
    また、降雨の合間の定期的な予防散布に努めましょう。薬剤が効かない耐性菌の報告がありますので、同一系統薬剤に偏らないローテーション散布を行いましょう。
  • 黒とう病
    発病新梢率が平年より高く、発生量はやや多い予想です。べと病と同様に雨滴で分生胞子が飛散しますので、降雨が続くと二次感染により発病が増加します。シャインマスカットは巨峰より本病に弱いので注意します。
    【対策】
    発病部位は除去し園外へ持ち出し処分しましょう。
    また、べと病防除と同時に予防散布を行いましょう。

カキ

  • 角斑落葉病
    前年秋に発生が多かったため、やや多いと予想されています。落葉病類の発病は9月になってからですが、主要な感染時期は梅雨期です。
    【対策】
    ペンコゼブ水和剤やオーソサイド水和剤80などで予防散布を行いましょう。また、うどんこ病や炭疽病など他病害が発生していれば、その病害にも適用がある薬剤を選択し同時防除を行う良いでしょう。
  • うどんこ病
    各産地で発病葉率が平年より高くなっています。若い葉の葉裏に小黒点の病斑が発生し、病斑上の分生胞子が風で飛散し二次感染を起こします。発病葉は早期に落葉します。「次郎」は「富有」より発病しやすいようです。
    【対策】
    発生が見られ始めると急激に多発しやすいので、なるべく初発生時に防除を行います。この時期は、オンリーワンフロアブルやナリアWGB、スコア顆粒水和剤など本病だけでなく落葉病や炭疽病にも適用のある薬剤で同時防除する方法があります。なお、同一系統の薬剤は連用しないよう注意しましょう。

果樹全般

  • 果樹カメムシ類
    果樹を加害するカメムシ類(チャバネアオカメムシ及びツヤアオカメムシなど)は隔年で発生の多少を繰り返しており、今年の春〜初夏における越冬世代成虫の飛来は比較的少ない年に当たります。しかし、越冬成虫密度の調査ではほぼ平年並であったことから、発生は平年並の予想です。
    【対策】
    気温が20℃を越えて風のない夜になればモモ、ナシ、ブドウ、カキなど各種果樹園への飛来に留意してください。
    周辺の園を含め飛来を確認したら、ネオニコチノイド系薬剤など速効かつ残効性のある薬剤で防除します。なお、他の害虫防除を含め同一系統薬剤の連用や在来天敵への影響を防ぐため、発生状況に応じた使用に留めましょう。

露地ギク

  • 白さび病
    露地栽培のキクでは、梅雨期に本病の発生が多くなります。発生量は平年並の予想ですが、梅雨入りが早かったため平年より早くから発生する可能性があります。
    【対策】
    まん延してからでは防除は困難になりますので、発病前から予防的に薬剤を散布して発生を防ぐことが重要です。発病初期なら、病斑のある葉を摘み取って処分したうえで薬剤散布を行うと良いでしょう。
    薬剤散布は、上位葉の葉表にも薬液が十分かかるようにしましょう。潜伏期間は1週間程度ですので、散布1週間後に観察して病斑の発生している葉があれば摘み取りましょう。本病に適用のある薬剤は多数ありますが、薬剤の系統ごとにローテーション防除を行い、薬剤の感受性を低下させないよう注意が必要です。

野菜花き

  • オオタバコガ
    本虫は広食性で、多くの野菜類、花き類を加害します。今年は県内各地で平年より早くから発生しているため、県では5月21日に今後の発生が多くなると予想する注意報を発表しました。世代を重ねるたびに発生が多くなる可能性があるため、今後の情報に留意してください。
    【対策】
    幼虫は集団になることなく単独で活動し、茎や花蕾、果実、結球部に食入します。このため発見が遅れがちになりやすいので注意します。
    また、食入後や老齢幼虫は薬剤の効果が低くなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底することが大切です。
    被害部位の残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があり適切に処分しましょう。

☆農薬は使用する前にラベル等で登録内容、注意事項等を確認してからご使用ください。

新着情報

6月の防除ポイント概要
イネ 苗いもち やや多い(早い)
紋枯病 やや多い
縞葉枯病
ニカメイガ
ヒメトビウンカ
ツマグロヨコバイ
スクミリンゴガイ
ウンシュウミカン そうか病 やや多い
黒点病
ミカンハダニ やや多い
アブラムシ類
チャノキイロアザミウマ やや多い
ナシ 黒星病
アブラムシ類 やや少ない
モモ 黒星病
せん孔細菌病
黒とう病 やや多い
ナシヒメシンクイ
モモハモグリガ
ブドウ 黒とう病 やや多い
べと病 やや多い(やや早い)
チャノキイロアザミウマ
カキ 炭疽病
うどんこ病 やや多い
角斑落葉病 やや多い
果樹共通 カメムシ類
野菜共通 オオタバコガ やや多い
キク(露地) 白さび病
オオタバコガ やや多い