- (1) 分析番号、圃場住所、名前などの圃場を特定する情報が入っています。
- (2) 土壌診断の基本情報の土性、作物、作型が記入されています。
- (3) 土性は土壌診断センターにて判定します。
- (4) 施肥量は作物・作型(栽培期間)別に基準量が決められていますので、施肥診断を希望するときは作型(栽培期間)も申し込みに書いてください。
- (1) 診断図は分析した各項目を作物別に決められた愛知県の施肥基準に対して「低い」「適正」「高い」をグラフで示します。
- (2) リン酸、交換性石灰、交換性苦土、交換性加里が「低い」と診断された場合と石灰・苦土・加里のバランスが悪い場合に土づくり肥料が示されます。
- (3) リン酸、加里の分析値が「高い」と診断された場合は施肥診断の施肥量に反映されます。
- (4) 水稲の土壌はECとCECは分析されませんが、代わりにケイ酸と鉄が分析されます。
- (5) 水稲のCECは愛知県が長年調査した地区別の平均値をもとに記載されます。
- (6) アンモニア態窒素、硝酸態窒素は施肥診断を希望した場合に分析されます。
- (1) 施肥診断と一緒に申し込みのあった堆肥のリン酸、加里の成分を簡易分析し表示します。
- (2) 分析した堆肥の成分は施肥診断の施肥量に反映されます。
- (3) 窒素は有効な簡易分析方法ができるまで分析しません。
- (1) 不足する成分の土づくり肥料と施用量が示されます。
- (2) 施用量は10アール単位で示していますので、圃場の広さに換算して施用してください。
- (3) 土づくり肥料により施用できる上限量が決っています。
- (4) 不足する成分の量が多い場合は上限量までしか処方されませんので、数年掛けて改善することになります。
- (5) リン酸及び加里成分が過剰の場合は施肥基準からの過剰分を削減量した施肥量が三要素施肥量の欄に示されます。
ただし、土づくり診断ではアンモニア態窒素、硝酸態窒素の分析がされていないので窒素の施肥量は施肥基準の数字が表示されます。 - (6) 堆肥は基本的には腐植の補給が中心の資材ですが、種類により肥料成分が含まれていますので三要素肥料の施肥量にも反映されます。
- (1) 愛知県が決めた基準施肥量に土壌の分析値と堆肥の分析値を反映させ施肥量を算出しています。
- (2) JAが供給する堆肥を使用する場合は申込に記入すると施肥診断に反映することができます。
- (3) 施肥診断は全量基肥のときに施用するワンタッチ肥料と従来の基肥肥料の2パターンにて表示します。
- (4) 表示する肥料はJAが指導している肥料の中から窒素、リン酸、加里成分バランスをみて選びます。
- (5) 選定するワンタッチ肥料は窒素成分を施肥量に合わせていますので、リン酸、加里の成分が施肥量より不足するときはコメントに表示されます。
- (6) 選定する基肥肥料は窒素成分を施肥量に合わせていますので、リン酸、加里の成分が施肥量より不足するときは単肥を追加処方します。
- (7) 全量基肥ワンタッチ肥料は緩効性肥料(肥効調節型肥料)を使用していますので、窒素成分を20%前後減肥して施用量を計算しています。
- (1) 分析値と改善目標値を視覚的にわかるようにグラフにて表示してあります。
- (2) グラフの内側の実線は改良目標値の下限を示し外側の点線は改良目標値の上限を示しています。
- (3) 水稲はpH、石灰、苦土、加里、石灰苦土比、苦土加里比、リン酸、ケイ酸、酸化鉄、腐植を表示します。
- (4) 園芸作物はpH、EC、石灰、苦土、加里、塩基飽和度、石灰苦土比、苦土加里比、リン酸、腐植を表示します。
- (1) リン酸、CEC、腐植については必ず分析値に応じたコメントが入ります。
- (2) リン酸、CEC、腐植以外の項目は問題がなければコメントが入りません。
- (3) 1作で改良しようとすると施用量が多くなりすぎる場合はコメントが入ります。
- (4) 原則的に土づくり診断、施肥診断の順にコメントされます。
- (5) 土づくり診断の場合でも分析値が考慮された施肥量(三要素)が示されるため、コメントが入ります。
※具体的に処方されている内容について不明な点がある場合はJAまたは農業改良普及課にご相談ください。