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たまご一口メモ

たまごに関する、知っていると得をする?マメ知識をご紹介します。
Qをクリックしていただくと答えをご確認できます。

Q二黄卵はなぜできる?

二黄卵は、卵黄が2つ入っている卵のことをいいます。
2個の卵黄が同時かあるいは短い間隔で連続して排卵され、そのまま卵が形成されたものです。

二黄卵の多くは若い鶏が産卵します。これは産卵初期は排卵のリズムやホルモンの分泌機能が安定しないためで、日齢の経過に伴い排卵のリズムやホルモンの分泌機能が安定するため少なくなります。
卵自体の大きさは、おおむねLサイズで気持ち細長く見えます。養鶏場では、若い鶏が産卵する小さな卵の中に大きな卵が混じりますので、ほぼ確実に二黄卵だけ選別することができます。たまに二黄卵だけ集めて売っている事があり、どうして二黄卵と分かるのか不思議に思いますが、実はこうして集められるのです。

Q卵黄の色が濃いほうが栄養価が高い?

卵によって、卵黄の色がかなり違うことがあります。卵黄の色が薄いと、その卵は栄養分が少ないと思っている人は結構います。
この卵黄の色は、飼料の原料に含まれる色素が卵黄に移行し決定されます。つまり飼料によって濃くも薄くもできますし、やろうと思えば7色の卵を作ることもできます。したがって卵黄の色違いは、直接栄養価には関係ありません。(色素そのものを栄養と捉えれば話しは別です。例えば、赤色色素のひとつであるアスタキサンチンはその強い抗酸化作用が注目されてます。)

Q赤玉のほうが栄養価が高い?

スーパーの卵売場を見ると白い卵や赤い卵、なかにはピンク色の卵まで売っています。
こうした卵のカラの色の違いは、実は鶏の品種の差によるものです。おおむね羽毛が褐色の鶏が赤玉を産み、白い鶏が白玉を産みますが、なかには例外もあります。つまり、どんな色の卵を産むかは鶏の品種によって決まっているのです。
一般に赤玉のほうが値段も高いようですが、カラの色が赤でも白でも栄養価の違いはありません。 飼料の違いによって栄養価に違いが出てきます。

Q「卵」と「玉子」の違い。知ってますか?

「卵」という文字は基本的にどのような場合でも使いますが、特に生物の卵としての意味を表す場合に「卵」を使います。一方、「玉子」は料理の名前などに用いることが多いようです。ちなみに、広辞苑を引いて見ますと「玉子は、鶏卵を使った料理、あるいは料理用鶏卵に限って用いるのがふつう」とあります。
いろいろな卵あるいは玉子を使った言葉をさがしてみると面白いかもしれません。

Q新鮮な卵で「ゆで卵」を作ると、殻がむきにくいのはなぜ?

これは、生みたての卵の白身に炭酸ガスが多く溶け込んでいるためです。殻がむきにくいばかりか、白身もバサバサした舌触りで美味しくありません。この炭酸ガスは、時間の経過とともに殻の小さな穴から抜けていき、ゆで卵の味もよくなり、殻もむきやすくなります。
一般家庭の冷蔵庫で保管した場合、産卵後1週間ぐらいでゆで卵に適した状態になります。常温で保存すれば産卵後2日目くらいからOKです。

Qゆで卵の卵黄を黒っぽく変色させない方法は?

よく固ゆでの卵で黄身が黒っぽくなることがあります。これは、卵白のタンパク質が熱により分解されて硫化水素が発生し、これが卵黄中の鉄分と結合して黒い硫化鉄に変化するためです。要するに熱による変色ですので、長時間(15分以上)ゆでないことと、ゆでた後すぐ水で冷やしてやることで防ぐ事ができます。

Qついとりたくなる卵黄についている「カラザ」。どうしてあるの?

卵を割ったときに見ればすぐ分かりますが、卵黄の両サイドには白いひも状のカラザと呼ばれるものが付いています。このカラザは卵黄を卵の真ん中に保持する役目をしています。
では、なぜ卵黄を卵の真ん中に保持する必要があるのでしょうか。それは卵白の中に卵黄を保持する事によって卵黄(胚)を雑菌から守ることができるからです。卵白はヒヨコが成長するための大切なタンパク源であるとともに、リゾチームという溶菌作用がある酵素が含まれていて、卵内に細菌が侵入するのを防ぐ役割も持っています。卵黄は卵白という防菌バリアに守られてヒヨコになる事ができるのです。
ところでカラザって何語なのでしょう。実は英語でカラザ=chalaza=卵帯ということです。

Q血の混じった卵、食べても大丈夫?

卵内に血液が混じることがあり、俗に血玉(血斑卵)といわれます。これは卵が形成される途中で血液が混入してできるわけですが、その多くは排卵時の出血によるものといわれています。
食べても特に害はありませんが、気分的にもあまり気持ちの良いものではありませんので、そのまま処分するか、血液を取り除いてから加熱調理をしてください。

Q鶏の祖先はどんな鳥?

東南アジアに広く分布している野鶏(やけい)と呼ばれる野鳥で、現在4種類が生息してますが、その中の赤色野鶏(せきしょくやけい)が直系の祖先だと考えられています。野鶏は5~8個産卵すると卵を抱き始めますが、卵を取り上げるとまた産み足していきます。これは補卵性といいますが、この性質を上手に利用して品種改良され、現在のように多くの卵を産む「採卵鶏」が 開発されてきたのです。