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普通作物

  • イネではいもち病の感染好適日が頻繁に表れています。いもち病は気温20〜25℃で曇雨天が続くと発生しやすくなりますが、中旬までは感染に好適な気象条件が現れやすいと見込まれます。罹病性品種を栽培しているほ場では、引き続きいもち病の発生には注意が必要です。発生を見つけたら直ちに防除するようにしましょう。紋枯病は高温多湿で発生しやすく、病原菌がイネに感染するのは22℃以上ですが、早期・早植栽培では病原菌の菌核が安定して葉鞘に付着できる茎数に早く達することと、イネ葉鞘の抵抗力が低下する幼穂形成期〜登熟期が高温多湿になるため、発病が早くなり被害も大きくなります。近年多発傾向にありますので、注意が必要です。育苗箱施薬で防除対策をしていないほ場では、登録のある薬剤を散布して防除しましょう。害虫ではカメムシ類に注意が必要です。カメムシ類の生息・繁殖場所となる畦畔の雑草は、出穂の2〜3週間前に除草を徹底しましょう。その後に再生してくる雑草は、出穂期ごろに除草して、特にイネ科雑草の出穂を防ぎましょう。また、本田内のノビエの穂やイヌホタルイの小穂は、カメムシ類の誘引源や発生源になりますので結実前に除草しましょう。薬剤防除の適期は出穂前後〜乳熟初期ですが、粒剤は出穂期〜出穂7日後、液剤は穂揃い期〜乳熟初期(出穂期の7〜10日後)が適期となります。その後も発生が多い場合には7〜10日間隔で1〜2回防除するとよいでしょう。

果 樹

  • ウンシュウミカンでは、そうか病の発生が多くなっています。葉では伸長が停止すれば発病しなくなりますが、果実では7月中は感染、発病します。発生園では黒点病防除に合わせてそうか病も同時に防除するようにしましょう。黒点病も7月の降水量が多くなると予想されることから、発生がやや多くなると予測されています。ジマンダイセン水和剤やデランフロアブルなど耐雨性の優れた薬剤を用いて防除しましょう。ミカンハダニの発生も6月現在でやや多くなっています。梅雨期には増殖は鈍りますが、梅雨明けごろに急増することがありますので、発生園では防除が必要です。合成ピレスロイド剤、有機りん剤、カーバメート剤などは土着天敵に影響が大きく、リサージェンスを引き起こす恐れがあるので、できるだけ使用を控えることが望まれます。チャノキイロアザミウマの発生も多くなっています。6月中下旬〜7月上旬に果実を食害されると、果梗部周辺に星形の傷となりますので、第3世代成虫の発生ピークと予測されている7月10日前後に防除しましょう。
  • ナシでは黒星病の発生は平年並みで推移してきましたが、7月の降水量が多なる見込みであることから、発生が多くなると予測されています。2次伝染のピークは梅雨期間中続きますので、常発園では定期的に薬剤を散布して防除しましょう。
  • モモではせん孔細菌病の発生がやや多くなっていますが、細菌による病害のため農薬による防除には限界があります。防風対策や伝染源の除去などの耕種的な対策が重要になります。夏型枝病斑からは病原細菌が飛散し、落葉痕等での越冬源になりますので、見つけたら除去するようにしましょう。灰星病も7月の降水量が多いことから、発生がやや多くなると予測されています。モモ果実の灰星病菌に対する抵抗力は収穫20日前ころから低下しはじめ、収穫期には全く抵抗力がなくなることから、梅雨期に収穫される早生品種で被害が多くなります。一部の保護殺菌剤を除きほとんどの薬剤が収穫前日まで使用できますので、発病の恐れがある園ではこれらの薬剤を予防的に散布して防除するとよいでしょう。
  • ブドウではべと病と黒とう病の発生がやや多くなっています。さらに降雨が多くなると多発すると見込まれます。黒とう病は袋かけが終わり葉が硬化すれば防除の必要がなくなりますが、新梢伸長中は感染が続きますので、発生園ではべと病の防除に合わせて黒とう病の防除を行うようにしましょう。べと病はかなりの多発生になる恐れがあります。発生の多い園では収穫前日数の短い薬剤で防除しましょう。袋かけ後は無機銅剤で防除を徹底するとよいでしょう。ブドウにおいてもチャノキイロアザミウマがやや多くなっています。成虫は新梢や副梢の先端付近に集まり産卵することが多いので、余分な副梢は剪定して整理するようにすると増殖抑制効果が期待できます。
  • カキの落葉病類(角斑落葉病・円星落葉病)は、6月に続き7月の梅雨期間中は重要な防除時期です。落葉病類は潜伏期間が長く、特に円星落葉病の発生時期は9月に入ってからですが、感染時期は梅雨時です。炭疽病と合わせて梅雨期に防除するようにしましょう。

花 き

  • 露地栽培のキクでは、6〜7月の梅雨時に白さび病の発病が最も多くなります。本年は平年並みの発生が予測されていますが、まん延してからでは防除が困難になりますので、できるだけ発病前から予防的に薬剤散布して発生を防ぐことが重要です。薬剤散布に当たっては、上位葉の葉表にも薬液が十分かかるようにしましょう。白さび病の登録薬剤は多数ありますが、多くがSDHI剤(アフェットフロアブルなど)、QoI剤(アミスター20フロアブルなど)、DMI剤(アンビルフロアブルなど)ですので、ローテーション防除の際には薬剤の系統に注意が必要です。アザミウマ類やオオタバコガの発生にも注意しましょう。

☆農薬は使用する前にラベル等で登録内容、注意事項等を確認してからご使用ください。

                    
7月の防除ポイント概要
イネ いもち病(葉いもち) やや多い
紋枯病 やや多い
トビイロウンカ
セジロウンカ やや少ない
ツマグロヨコバイ
カメムシ類 やや多い
フタオビコヤガ(イネアオムシ)
イチモンジセセリ(イネツトムシ)
ウンシュウミカン そうか病 多い
黒点病 やや多い
ミカンハダニ やや多い
チャノキイロアザミウマ 多い
ナシ 黒星病 やや多い
うどんこ病
ナシヒメシンクイ
ハダニ類 少ない
モモ せん孔細菌病 やや多い
灰星病 やや多い
ナシヒメシンクイ
ハダニ類
ブドウ べと病 多い
黒とう病 多い
チャノキイロアザミウマ やや多い
カキ 角斑落葉病・円星落葉病 やや多い
うどんこ病
コナカイガラムシ類 やや少ない
果樹共通 カメムシ類
キク(露地) 白さび病
アブラムシ類 やや少ない
ハダニ類 やや少ない
アザミウマ類
オオタバコガ