にんじん
にんじんは根を食べる野菜の中では珍しく、緑黄色野菜です。
子供の嫌いな野菜のひとつによく挙げられますが、最近は特有のにおいが少ない品種に改良されており、クセが抑えられています。
あいち産にんじんの旬
あいちのにんじん
愛知県のにんじんは冬人参が中心で、中でも、西三河地域の砂地土壌で栽培する「へきなん美人」が大きな割合を占めます。肉質がやわらかく、芯まで色濃く、根の先まで詰まった総太りの形状が特長の品種です。にんじん独特の臭みがなく、甘みが強いため、生搾りジュースにしてもおいしく飲めます。
また「へきなん美人」は、平成27年1月に「野菜ソムリエサミット」にて二つ星を受賞しました。
にんじんの成分・効能
にんじんは、β-カロテン、食物繊維(ペクチンなど)やビタミンB1、ビタミンB2、鉄分、カルシウムなども含む栄養素に優れた野菜です。オレンジ色の色素であるβ-カロテンは、老化や生活習慣病、がんの予防に効果があるといわれています。
さらに、体内でビタミンAに変化し、皮膚・喉・気管支・肺などの上皮組織を正常に保つ働きがあります。にんじんはβ-カロテンの含有量がトップクラスの野菜です。
にんじんの選び方
- 特有の赤みが全体に濃く、肌が滑らかなもの
- 茎の切り口の小さいもののほうが、芯が小さく肉質がやわらかい
- 首の周りが青いものは太陽が当たりすぎたもので、硬く、味も落ちます
にんじんの保存方法
水けや湿気を嫌うので、新聞紙に包んで冷暗所で保存してください。
夏場はラップをして冷蔵庫で保存します。
生産概要
- 年間出荷数量(本会実績)
- 8,300t(令和5年度)
- 主要品種
- 碧南美人92、碧南美人100、碧南美人110、碧南美人730
- 主要JA
- JAあいち中央、JAあいち海部、JA愛知西