あいち産のご紹介 あいちの園芸

あいちの花

輪菊

菊

輪菊は、中国原産の多年草で、蕾を摘み一輪仕立てにしたキクです。日本を代表する花のひとつで、清楚で気品のあるイメージと扱いやすく花持ちがいいことから、古くから使われており、現在では主に葬儀や仏花で使用され、祭壇等を飾るのに欠かせない花です。花色は、白が最も多く栽培されており、黄・赤などもあります。中国・日本で栽培用に発展し、和菊として分類されます。
輪菊の歴史は古く、約3000年前から中国で栽培されていたと言われています。日本に渡来したのは、奈良時代で、中国で品種改良されたものが伝えられ、当時は薬用として用いられていました。平安時代に入ると、その美しさから貴族の観賞用として栽培されるようになり、その後、各地の栽培環境に合わせて品種改良が重ねられ、武家や商家だけでなく庶民の間にも広がり、菊栽培はますます盛んになりました。

あいち産輪菊の旬

あいち産輪菊の旬

あいち産の輪菊

あいち産は出荷量全国1位。国内生産量のうち40%を超えるシェアを誇り、日本の輪菊供給の重要な役割を担う産地です。菊は、日照時間が短くなると花芽をつくり、花を咲かせる性質を持っています。あいちでは、この性質を利用した栽培方法である電照栽培を行っています。人工的に光をあてることで、花芽の形成と開花時期を調整し、年間を通して安定した品質の輪菊を出荷しています。
また、見た目の美しさを高めるために、花そのものはもちろん、葉や茎にもこだわりを持って育てていることもあいち産の自慢です。開花時期を調整する電照を葉の成長具合の調整にも使って、花を際立たせる役割として重要な葉「天葉」 (一番花に近い葉)のボリュームを整えています。ほかにも天葉と花が離れすぎないよう、薬剤を使い徒長を防ぐなど、細やかな栽培を行っています。

輪菊が長持ちする方法

茎を使用する長さに手で折ったあと、すぐに花瓶に活けます。はさみで切るより切り口がギザギザになり、水を吸い上げやすくなります。また、葉は水につかると腐りやすいので、下葉は取り除いて下さい。1日1回を目安に水を取り換えたり、花屋さんで売っている延命剤を使うと、より長く花を楽しめます。

輪菊が使用される季節の祭事・イベント

お盆 お彼岸 年末 重陽の節句

生産概要

作付面積(ha)
262.4ha(令和2年度)
出荷量(千本)
229,200千本(令和2年度)
出荷時期
周年
主要品種
白:精の一世、精興の誠、神馬 黄:精の光彩、精興光玉、精興光明
主要JA
JA愛知みなみ、JAひまわり、JA西三河、JAあいち知多、JAあいち中央、JA愛知西