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アオムシ(モンシロチョウの幼虫)

アオムシ(モンシロチョウの幼虫)

発生時期
5月〜6月に多発し、秋にも発生する。
年5〜6回の発生。
特  徴
加害はアブラナ科野菜で、キャベツは最も被害が大きい。
オオタバコガ

オオタバコガ

発生時期
年3〜4回の発生で、被害は盛夏から初秋にかけて多い。蛹で越冬。
特  徴
寄主範囲は広くウリ科、ナス科、アブラナ科その他多くの野菜、花きを食害し、特に果菜類の場合には果実内に潜り込むため被害はきわめて大きい。幼虫の体色は変異が大きく、タバコガと類似しているが、タバコガは主にナス科作物を加害する。
シロイチモジヨトウ

シロイチモジヨトウ

発生時期
年間約5世代で幼虫越冬の可能性が高い。
特  徴
多くの野菜や花き類を加害するが、ネギでの被害が多い。ふ化幼虫は表皮を食害した後、短時間で葉内に潜入する。成虫は夜間に飛来し、卵は10〜数10個の卵塊として産みつけられる。
ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウ

発生時期
西南暖地では年5〜6回発生するが春から夏は少なく7月以降から増加し、9月以降多発する。
特  徴
卵は数100粒が卵塊として産みつけられ、黄色の鱗毛で覆われている。ふ化幼虫は分散せずにいるため、被害葉は発見しやすい。極めて多食性のため、多くの作物を加害する。
タマナギンウワバ

タマナギンウワバ

発生時期
年4〜5回発生し秋季に多発。
特  徴
アブラナ科野菜を主体にゴボウ、ニンジン、ダイズを加害し山間に多い。休眠はなく、幼虫は体長40mm程度で、歩行はシャクトリムシ状である。成虫には明瞭な2対の銀色の紋がある。
ヨトウムシ(ヨトウガ幼虫)

ヨトウムシ(ヨトウガ幼虫)

発生時期
幼虫の加害時期5〜6月と9〜10月
特  徴
成虫は開長40〜47mm、体色は灰褐色〜黒褐色で、不鮮明な白色の斑紋がある。ふ化幼虫は、淡い緑色でほぼ透明、2齢〜3齢は淡い黄褐色、4齢なると、頭部は黄褐色、胴部は淡褐色や灰黄色や灰黒色と変異が多いが、全面に灰黄色の細かい点が密に散らばり、また体の側面に黄色〜橙黄色の線がある。老齢幼虫は40〜50mmになる。卵は数十個から数百個の卵塊で葉裏に生みつけられ、孵化幼虫、2〜3齢幼虫は葉裏に群がり、集団で表皮のみ残して食害するため、被害葉は白色のカスリ状になる。3齢になると表皮も残さず食害するようになり、さらに成長すると主脈だけを残して暴食する。6齢になると昼間は土中や結球葉に隠れ、夜間食害するようになり、土中で蛹になる。蛹で越冬し、年2回発生する。イネ科以外のほとんどの植物を食害する。
コナガ

コナガ

コナガ

発生時期
5〜6月と10〜11月に多い。
特  徴
成虫は体長10mm、開長15mm前後の小型の細長いガで、たたんだ前翅背面にあるひし形の紋様が特徴である(写真右)。幼虫は終齢で7〜8mm程度の青虫で、葉裏から薄く表皮を残して葉肉を食害する(写真左)。葉裏に薄い繭を作り、その中で蛹化する。適温では1世代が2週間程度であり、年10〜12世代を繰り返す。休眠性がなく、冬でも活動する。各種アブラナ科植物を加害する。
ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)

ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)

発生時期
7〜10月
特  徴
成虫は開長11〜18mm、前翅は灰褐色で波状紋があり、翅を閉じると三角形に見える。成熟した幼虫は14mm程度、頭部が黒褐色で胴部は淡褐色、背面と側面に7本の褐色の縦縞がある。幼虫は苗の心部や成長点付近の若葉を綴り合わせて食害する。このため、生育が停止したり、3〜4本の脇芽が派生したりして、正常に生育しなくなる。生育の進んだ作物では葉柄などに食入する。老熟すると株元や土中に繭を作りその内部で蛹化する。 各種のアブラナ科植物を加害する。
カブラヤガ

カブラヤガ

発生時期
春〜秋(4〜5月と7〜10月に多い)
特  徴
成虫は体長19mm、開帳38〜40mm、灰褐色〜茶褐色のガで、3〜4齢幼虫が野菜や花き類の地際部をかみ切るため、タマナヤガとともにネキリムシと呼ばれる。幼虫態で越冬し、4〜5月に加害したのち土中で蛹化する。年2〜3回の発生で、産卵は、雑草や作物の下葉や古葉など地面に近い部分に1粒ずつ行われる。若齢のうちは地上部の葉裏を食害しているが、食害量は少ないため、気づかないことが多い。老齢幼虫は40〜45mmになり、昼間は土中に隠れ、夜間に食害するが、1匹の幼虫が数株ずつ加害するため、生息数の割に被害が大きい。

(写真:愛知農総試提供)

ナシヒメシンクイ

ナシヒメシンクイ

ナシヒメシンクイ

発生時期
モモ、ウメ等の新梢被害;新梢伸長期間(5〜6月に多い)、
ナシ、モモ等の果実被害;7〜9月
特  徴
成虫は体長5〜7mm、開張12〜14mmで茶褐色のガ。若齢幼虫は、頭部は黒色、胴部は乳白色〜乳黄色であるが、老熟してくると、これに淡紅色をおびてくる(写真左)。年4〜5回発生し、第1、第2世代は主としてモモやウメ等の核果類の新梢を加害し(写真右)、第3世代幼虫ごろから果実への加害が多くなる。老熟幼虫態で粗皮の割れ目等で繭を作って越冬し、3月下旬ころから蛹化する。
モモハモグリガ

モモハモグリガ

モモハモグリガ

発生時期
4〜10月
特  徴
幼虫がはじめ渦巻き状、のちに波状にモモの葉の内部に坑道を作って食害する(写真左)。このためエカキムシと呼ばれる。成虫は体長3mm、開帳8mmの細長いガで、夏は銀白色、冬は暗褐色である(写真右;粘着トラップに捕獲された成虫)。建物の壁や樹皮間隙で越冬した成虫は、展葉とともに産卵し、年7回発生を繰り返す。老熟幼虫は表皮を破って葉から脱出し、ハンモック状の繭を作りその中で蛹化する。

(写真:愛知農総試提供)

アオクサカメムシ

アオクサカメムシ

発生時期
成虫で越冬し、6〜7月に豆類に産卵。8月と9月の2回成虫が発生し、吸汁加害する。
特  徴
大型のカメムシであるため吸汁被害は大きく、ダイズでは収穫皆無もある。近年は、ミナミアオカメムシの増加に伴い、発生は少なくなっている。
ミナミアオカメムシ

ミナミアオカメムシ

発生時期
4月上旬〜11月上旬
特  徴
体長♂11〜14mm、♀14〜17mm。体色に変化がある。アオクサカメムシによく似ており、特に幼虫は外見上では区別できない。年3〜4世代。越冬成虫は4月上旬から活動を始め、麦、アブラナ科植物、タデ科やイネ科の雑草に飛来して産卵。第1世代成虫は6月頃から発生し、マメ科、イネ科植物、ナス科作物(ナス、トマト、ピーマン等)などで繁殖し、9月下旬〜11月上旬に越冬場所へ移動する。ダイズでの被害が大きいが、イネや果樹、野菜でも被害がある。
チャバネアオカメムシ

チャバネアオカメムシ

発生時期
4〜11月
特  徴
体長10〜12mm。年2〜3世代(推定)。4月中旬頃から活動し始め、各種植物の花や実、新梢に寄生、吸汁する。5月〜6月はサクラやクワの実によく飛来する。一部は移動の途中にウメやモモ、ナシの幼果を加害する。7月以降はスギ、ヒノキ、サワラなどの成熟した球果に集まり産卵する。幼虫は5齢を経て成虫になるが、新成虫の発生量が多かったり、食餌の球果が少ないと果樹園への飛来が多くなり、カキ、ミカン等が加害を受ける。晩秋には山林周縁部に移動し、落葉下で越冬する。
クサギカメムシ

クサギカメムシ

発生時期
ナシ、ウメでは5月下旬、モモでは6月上中旬、カンキツでは7月中旬以降に飛来が多い。
特  徴
体長15mm。年1世代。4月上旬〜5月上旬をピークに5月末ごろまでに越冬場所を離れ、付近の樹木(イチイガシ、マツ、サクラ、スギ等)に集合した後、分散する。産卵は5月末頃から(ピークは6月中旬〜7月上旬)果樹園外の種々の樹木(キリ、クサギ、スギ、ヒノキ等)で行われる。山間地の家屋、作業小屋などの建物の隙間や大木の樹皮下で集合して越冬する。
モモアカアブラムシ

モモアカアブラムシ

発生時期
5〜6月と10〜11月に多い。
特  徴
無翅胎生雌虫は体長1.8〜2.0mm、体色は白色、黄色、黄緑色、赤褐色など変化に富む。モモ、ウメ、サクラ、バラなどのバラ科植物の芽や皮目などのくぼみに産みつけられた卵で越冬する(暖地やハウス内では、アブラナ科野菜や雑草の葉裏で、無翅胎生雌で越冬しているものもある。)。2月中旬ごろから孵化しはじめ、越冬寄主植物の芽や蕾に寄生して繁殖したのち、4月上中旬ごろから有翅虫となってアブラナ科、ナス科、マメ科などの作物へ移動する(5月中旬〜6月上旬がピーク)。11月上旬ころまでこれら作物で繁殖、移動を繰り返すが、特に秋季の発生が多い。キュウリモザイクウイルス等多くのウイルス病を媒介する。
ワタアブラムシ

ワタアブラムシ

(白いわらじ状の虫はコクロヒメテントウ幼虫(アブラムシの天敵)

発生時期
露地6〜9月、施設周年(特に8〜11月、3〜6月)
特  徴
無翅胎生雌虫は体長が1.2〜1.7mm、体色は黄色、緑色、濃緑色、暗緑色〜黒ぽいものまで変化が大きい。主(冬)寄主植物であるムクゲ、フヨウ、クロウメモドキなどで卵で越冬し、春から秋にかけてナス科、ウリ科などの中間(夏)寄主植物に寄生するもの(完全生活環)と、冬期もイヌノフグリ、ナズナなどの中間寄主植物上で胎生雌虫や幼虫で越冬するもの(不完全生活環)がある。寄主植物はキュウリ・ナス・スイカ・ジャガイモ・サトイモ・アオイ・ワタなどきわめて多種類。キュウリモザイクウイルス等多くのウイルス病を媒介する。
タバココナジラミ

タバココナジラミ

発生時期
周年(施設栽培)
特  徴
成虫の体長は0.8ミリ、体色は淡黄色で翅は白い。ふ化直後の1齢幼虫は歩行して、適切な摂食場所に移動するが、それ以降はほとんど動かず、4齢(蛹)を経て成虫になる。卵から羽化までの期間は、寄主植物によっても変動するが、24℃では卵7日、幼虫8日、蛹6日であり、成虫の寿命は、30〜40日である。本種には多くのバイオタイプがあり、日本本土には、スイカズラ等に寄生する在来系、バイオタイプBと同Qが生息する。在来系を除き、氷点下となる露地での越冬は不可能である。バイオタイプBと同Qは、トマト、ナス、キュウリ、メロン、ポインセチアのほか、ジャガイモ、インゲン、ピーマン、スイカ、カボチャ、ダイコン、キャベツ、イチゴ、ホウレンソウ、バラ、キク、ガーベラ、ハイビスカスなど多くの植物に寄生し、吸汁害やそれに伴うすす病の発生、葉や果実の白化症状、トマト黄化葉巻病等のウイルス病媒介等の被害を生じる。

(写真:愛知農総試提供)

ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ

ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシ

発生時期
5〜6月、7月、9月
特  徴
♀成虫の貝殻は直径2〜2.5mm円形。両種は酷似していて外観からは区別ができないが、ウメシロカイガラムシは主に、モモ、スモモ、サクラ等に、クワシロカイガラムシは主にナシ、カキ、ブドウ、キウイフルーツなどに寄生する。モモではクワシロカイガラムシの寄生も多い。多発すると、早期に落葉したり、枝が枯れたりし、樹勢が著しく衰える。越冬メス成虫は4月上中旬に貝殻の下に産卵し、5月中旬ごろ第1世代の歩行幼虫が現れる。その発生ピークはウメシロカイガラムシのほうが3〜4日早い。防除適期は歩行幼虫の現れる時期であるが、その期間は3〜4日間と短い。

(写真:愛知農総試提供)

フジコナカイガラムシ

フジコナカイガラムシ

フジコナカイガラムシ

発生時期
4〜5月、6月、8月、9〜10月
特  徴
カキ、ナシ、ブドウ、カンキツ、イチジクなど様々な果樹を加害する。粗皮下や枝の切り口で、主に1〜2齢幼虫で越冬、カキでは4月中下旬に越冬場所から離れ、葉柄基部等に寄生、花蕾が発生すると蕚内に、幼果期にはへた下に寄生(写真左)、すす病の発生や加害痕が火ぶくれ状になるなどの被害を生じる。♀は3齢幼虫を経て成虫になるが、卵、2〜3齢幼虫、成虫は白い老物質に覆われている(写真右;♀成虫と卵のう)。年3回発生し、第3世代幼虫は孵化後そのまま越冬に入る。

(写真:愛知農総試提供)

ミナミキイロアザミウマ

ミナミキイロアザミウマ

発生時期
周年(施設栽培)。4月〜11月(露地)。
特  徴
体長は♀成虫1.3mm、♂成虫1mm、体色は黄色。卵は葉肉などの植物組織内に産みつけられ、幼虫は葉や果実等の植物体を表面からなめるように摂食しながら成長し、2齢期後半には地上に落ちて土壌間隙などで蛹となる。第1蛹(前蛹)、第2蛹とも摂食はしないが歩行可能。1世代に要する日数は、20℃では約1ヶ月、30℃では約2週間。成虫の生存期間は20℃で37日、25℃で27日とかなり長い。東南アジア原産で、日本には1978年に侵入。ナス、キュウリ、ホウレンソウ、キク、メロン、ピーマン等で被害が多く、キュウリ黄化えそ病(メロン黄化えそウイルス)を媒介する。日本本土では野外での越冬は不可能。

(写真:愛知農総試提供)

ミカンキイロアザミウマ

ミカンキイロアザミウマ

発生時期
周年(露地では5〜7月、施設では3〜6月と9〜11月に多い)。
特  徴
♀成虫の体長は1.4〜1.7mm、体色は淡黄色で、冬季には褐色〜黒褐色の個体が多くなる。♂成虫は体長1.0mm、年間を通して淡黄色。卵は葉や花弁などの組織内に産みつけられ、幼虫は花弁、新芽、新葉などを加害し、土中や落葉上で蛹になる。卵から成虫までの発育期間は、25℃では約12日。成虫は花に対する嗜好性が高く、花粉、蜜、表面組織を食べ、20℃では60日程度生存する。成虫、幼虫ともに耐寒性があり、露地でも越冬可能。アメリカ原産で1980年ごろに侵入した。ミカン、バラ、キク、カーネーション、トルコギキョウ、ガーベラ、シクラメン、イチゴ、トマト、メロン、ナス、ピーマン、ホウレンソウ、レタスなど多くの作物に寄生し、吸汁害により品質低下を招く。また、トマト黄化えそウイルスなどのウイルスの媒介者としても重要である。

(写真:愛知農総試提供)

チャノキイロアザミウマ

チャノキイロアザミウマ

発生時期
4〜10月
特  徴
体長は♀成虫0.9mm、♂成虫0.8mm、体色は黄色。落葉下や樹皮の割れ目で老熟幼虫が越冬に入り、越冬中に蛹、さらに成虫へと変態。夏季には、1世代15日〜20日。成虫の寿命は20日程度。年間7〜9世代と推定されている。カキ、カンキツ、ブドウ、イチジク、キウイフルーツ、チャ、アジサイ、イヌマキ、サンゴジュなどに寄生。イチゴなど野菜類や雑草にも寄生。発芽の早いチャ、イヌマキ、サンゴジュなどに3月下旬から産卵、カンキツなど果樹には5月上旬ころから第1世代成虫が飛来し、増殖する。

(写真:愛知農総試提供)

ネギアザミウマ

ネギアザミウマ

ネギアザミウマ

発生時期
4〜11月(施設では周年)
特  徴
♀成虫の体長は1.3mm前後、体色は淡黄色〜淡褐色で、夏は色が薄い(写真右)。雌単為生殖のみとされていたが、♂も発生し両性生殖することもまれでないことが明らかにされている。主として非休眠成虫が植物体上で越冬し、気温が10℃を超えるころから活動を始め、夏季には1世代が2〜3週間で完結し、年間10世代以上を繰り返す。タマネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどのネギ類を好むが、寄主植物はキュウリ、トマト、キャベツ、アスパラガス、インゲン、エンドウ、ダイズ、カンキツ、イチジク、カキ、キクなど多く、成幼虫が葉の表面をなめるように食害するので、食害されたあとはカスリ状に色が抜けて白くなる(写真左)。アイリスイエロースポットウイルスなどのウイルスを媒介する。

(写真:愛知農総試提供)

マメハモグリバエ

マメハモグリバエ

マメハモグリバエ

発生時期
施設では周年。露地では5月〜9月。
特  徴
体長2mmほどのハエで、雌成虫は産卵管で葉に傷をつけ、しみ出た汁液をなめたり産卵する。幼虫は葉にもぐり線状に食害する。老熟幼虫は葉から出て地上に落ち蛹化する。ナス科をはじめ、キク科、マメ科、アブラナ科、セリ科、ウリ科などの植物に寄生する。北アメリカ原産で、1990年ころに侵入した。近似種にトマトハモグリバエ、ナスハモグリバエがある。また、ナモグリバエは全体が黒褐色で、マメ科、アブラナ科、キク科植物で被害が多い。

(写真左:愛知農総試提供)