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無人ヘリコプター防除

愛知県農業用無人ヘリコプター安全防除推進連絡会

愛知県における無人ヘリコプター事業
愛知県農業用無人ヘリコプター安全防除推進連絡会

愛知県農業用無人ヘリコプター安全防除推進連絡会は平成12年度に愛知県内のJA及び操縦ライセンス取得生産者を対象として発足し10周年を迎えた。

1.組織案内

愛知県農業用無人ヘリコプター安全防除推進連絡会組織構成図

2.活動内容

  • 無人ヘリコプターの安全運行に関する情報の発信
  • 防除知識の啓蒙及び操縦技術の向上のための研修
  • ドリフト防止に向けた薬剤及び機材の試験

愛知県無人ヘリコプター操縦技術大会風景

愛知県無人ヘリコプター操縦技術大会風景

3.活動報告

発足した平成12年から無人ヘリコプター防除を安全に実施するための知識向上を目的に「無人ヘリコプター安全防除研修会」を開催し、平成13年度より安全運航の啓発と操縦技術の研鑽を目的に「無人ヘリコプター安全防除研修会」の一環として「無人ヘリコプター操縦競技大会」を実施している。平成14年からは操縦競技大会の優勝、準優勝者の2名及び3〜4位入賞者を「全国産業用無人ヘリコプター飛行技術競技大会」へ愛知県代表として派遣している。また、愛知県代表は平成17年度第15回全国大会、平成18年度第16回全国大会では入賞を果たし、平成21年度第18回全国大会では愛知県代表者が最高位の農林水産大臣賞の栄誉に輝いた。

第18回全国産業用無人ヘリコプター飛行競技大会 農林水産大臣賞受賞者

第18回全国産業用無人ヘリコプター飛行競技大会
農林水産大臣賞受賞者

今後の課題

農業生産をとりまく環境は、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加に加え、新たな病害虫の発生が見られるなどの問題が発生している。また、農業地帯も市街化により水田や畑地などの隣接地に住宅が増加しており、従来に増して防除しにくい状況にあり、周辺住民への事前告知及び雨天順延時の周知徹底など有効な手段についても検討が必要となっている。
無人ヘリコプターによる病害虫防除は大面積を短期間に防除することで防除効率を高めることが出来る方法として極めて有効であるが、周辺環境に配慮し防除薬剤のドリフト軽減に向けた取組を進めていくことが重要な課題となってきた。

手順

  • (1)「豆つぶ剤(約5mm程度の大きな粒径)」の除草剤を250g/10アールを1ヶ所に投下
  • (2)薬剤自体が持つ拡散性と機体からのダウンウオッシュ(吹き降ろし風)により圃場面積全域に行渡らせる。

試験面積 : 30m×100m(30アール)

使用薬剤 : トップガンL250グラム

試験方法 : a)試験圃場を3等分したそれぞれの中央に1ヵ所250gを投下する。
b)ダウンバースト(主翼の旋回風)を利用した薬剤拡散

手順

豆つぶ剤を機体に搭載

豆つぶ剤を機体に搭載

豆つぶ剤投下

豆つぶ剤投下

改善点

  • (1)対象水田中央への投下により隣接圃場及び圃場周辺へのドリフトを大きく軽減できる。

無人ヘリでの使用登録が取得できる本田防除「豆つぶ剤」の開発が進められており、水等除草剤の技術が病害虫防除への応用が可能となり、新たなドリフト対策の創造につながると思われるが、普及にはさらに時間を要するように思われる。