ふき
数少ない日本原産の野菜で日本各地に自生しており、平安時代から食用にされていたと言われています。品種は、愛知早生ふき、秋田ふき、水ふきなどの栽培品種に、野生ふきを含めると200種類以上あると言われています。現在栽培されている品種の約7割は、愛知県で生まれた「愛知早生」です。
ふきには雄株と雌株がありますが、現在栽培されているのはすべて雌株であり、受粉能力がなく種ができないため、地下茎の株分けで増殖させています。
あいち産ふきの旬
あいちのふき
愛知県の伝統野菜として古くから親しまれて栽培されており、全国シェアは45%を占めています。
県内では江戸時代から栽培されていた記録があり、主要品種である「愛知早生」は約200年前に知多郡加木屋村(現・東海市)で自家栽培したのが始まりと言われています。「愛知早生」は香り高く、瑞々しい淡緑色であり、葉の伸びが早く、茎が太いのが特徴です。
ふきの成分・効能
食物繊維やミネラルが含まれており、ヘルシー野菜として知られています。
また、ふき特有のにがみは、クロロゲン酸というポリフェノールの一種の成分であり、抗酸化成分として発癌の抑制や老化の防止、動脈硬化・高血圧の予防につながると言われています。
ふきの選び方
- 根本を持ったときにしならないもの
- 太さが均一なもの
- 葉の色が鮮やかな緑色でつやがあるもの
ふきの保存方法
- 短期保存の場合
- 湿らせた新聞紙に包み、冷暗所または冷蔵庫で保存してください。
- 長期保存の場合
- 塩茹でしたふきを水をはった密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。
生産概要
- 年間出荷数量(本会実績)
- 1,169t(令和5年度)
- 主要品種
- 愛知早生、愛経2号
- 主要JA
- JAあいち知多、JA愛知西、JAあいち海部