白菜
白菜は地中海原産、中国で発達した葉野菜です。日本で栽培されるようになった当初は、丸くならない不結球型でしたが、愛知県、宮城県や石川県で結球性の高い品種の育成に成功したことから、全国に普及しました。現在では、鍋物や煮物、炒め物、漬け物、スープ等、幅広い料理に使われており、食卓に欠かせない野菜のひとつです。
年間を通して栽培されていますが、鍋の時期でもある秋から冬にかけてが出荷量も多く旬と言えます。
あいち産白菜の旬
あいちの白菜
愛知県は全国4位の出荷量です。東三河地域を中心に栽培されています。11月~3月にかけて出荷されますが、最も出荷量が多いのは1月~2月です。特に年明けに出荷されるものは、外葉を引き上げ紐で縛り、霜にあてるため、繊維はやわらかく、糖分も上がり風味が増したものとなります。
みずみずしい高品質な白菜を出荷する産地として、市場などから高い評価を得ています。
白菜の成分・効能
白菜は大部分が水分ですが、栄養バランスに優れた野菜です。ビタミンCや食物繊維などが含まれますが、特にカリウムが豊富です。カリウムは、ナトリウム(塩分)を体外へ排出する作用があり、高血圧やむくみを防止する効果が期待できます。カリウムは、煮るとスープの中に溶け出す性質があるので、塩分の取りすぎが気になる時は、スープ料理の食材に白菜を加えると効果的です。
白菜の選び方
- ずっしりと重みのあるもの
- 外葉の色が濃いもの
- 断面は白くてみずみずしいもの
- カット売りされているものは、黄色の部分が多く、芯が盛り上がっていないもの
白菜の保存方法
- 丸ごと
- 新聞紙に包み冷暗所に立てておき、新聞紙が湿ったら交換してください。
- カットしたもの
- ラップで包んで冷蔵庫で保存しますが、鮮度が落ちやすいため、早めに召し上がってください。
なお、半分にカットしたものは、株の根元にタテに切り目を入れておくと、白菜の成長が止まり、比較的長く鮮度が保てます。
生産概要
- 年間出荷数量(本会実績)
- 6,351t(令和5年度)
- 主要品種
- 黄ごころ、黄りんじ、きらぼし
- 主要JA
- JA豊橋、JA愛知西、JAあいち豊田